猫の殺処分ゼロを目指して。3月22日は「さくらねこの日」

TNR活動

猫の殺処分ゼロを目指す公益財団法人「どうぶつ基金」は、不妊手術を終えた猫の耳先を、目印としてさくらの花びらの様にカットした「さくらねこ」のことを全国に広げるために3月22日を「さくらねこの日」と制定しました。

「さくらねこ」とは?

猫好きの方なら皆さんご存知かもしれませんが、「さくらねこ」とは、不妊手術が施されている目印として、耳先をさくらの花びらの形にカットされた猫のことです。この耳のことを「さくら耳」といって、上記の写真のような形をしています。

手術済みの猫が再び保護され、麻酔や手術が施されることを避けるために、この目印がとても重要な役割を果たしているそうです。

「さくらニャンニャン」の語呂合わせで「さくらねこの日」

先日ご紹介した「#とろねこチャレンジ」の記事でも触れましたが、日本で殺処分されてしまう猫の数は年間3万頭にも及びます。

殺処分される猫の多くが生後間もない子猫です。公益財団法人どうぶつ基金では、こうした「産まれてすぐに殺される」という悲劇をなくし、猫の殺処分ゼロを実現するために、これまで全国で11万匹の猫に無料で不妊手術を行ってきたとのこと。

そして2019年には、「さくらねこ」のことを一人でも多くの方に知ってもらうために、3月22日を「さくらニャンニャン」の語呂合わせで「さくらねこの日」と制定し、日本記念日協会に登録されました。

また、『3.22さくらねこの日ポスター』には、独特なタッチの猫の絵が人気のPepe Shimadaさんが描き下ろした白いさくらねこのイラストが使用されています。

こちらのかわいいイラストがポスターにも採用されている
https://www.doubutukikin.or.jp/gallary/illust/

毎月2,222円から支援できる「さくらねこサポーター」

一方で、公益財団法人どうぶつ基金では、全国から殺到する無料不妊手術の依頼に資金が追い付いていないとのことです。

公益財団法人どうぶつ基金のさくらねこ無料不妊手術事業とは、飼い主のいない猫の問題を殺処分ではなく不妊手術(TNR)によって解決しようとする行政や、ボランティアさんを支援する事業で、2005年に始まりました。現在は、北海道から沖縄まで全国の保護団体、行政、提携病院が不妊手術を推し進める仲間として登録されています。

2019年度は25,000頭の手術予算が組まれていたそうですが、依頼が殺到している現況では通年での支援が困難になると予想されており、広く寄付を募っている状況とのこと。

「さくらねこサポーター」とは、毎月2,222円から継続的にさくらねこTNR無料不妊手術の取り組みを支援できる仕組みで、無料不妊手術に限定して使用されます。詳しくは、公益財団法人どうぶつ基金のWebサイトをご確認ください。

私たちにできること

不妊手術や去勢、耳のカット…猫にとっては本来の姿ではいられなくなるということですから、正直なところ、考えさせられることがなくはないです。公益財団法人どうぶつ基金も「せっかく自由に生きているノラ猫を捕まえて、手術して耳まで切っちゃうなんて残酷」という人もいると話されています。

ただ、それ以上に殺処分されてしまうことの方が残酷であると。それには同意できますし、実際問題として「さくらねこ」の取り組みにより、年々殺処分される猫の数が減っているともいいます。

とはいえ、生かすも殺すもヒトの都合で行われていることであり、モヤモヤするものがあるのも事実です…。

でも、その「ヒトの都合」を制御できるほどの力が自分にはないですし、であれば、まずは殺処分を減らす方がより良いかなと…。私たちも「さくらねこサポーター」について、支援を検討してみたいと思います。

また、「さくらねこの日」を広めるために、Facebookのプロフィール写真に付けるフレームが提供されていましたので、こちらは早速付けてみました!

これなら手軽に始められて良いですね。
様々な意見があるかとは思いますが、まずは広くこの事実が知られることとなり、何をなすべきか、何がより良いのかについて、考える人と機会が増えれば、人も猫も今より幸せになれるのかなと信じています。

Facebookのプロフィール写真に「さくらねこの日」のフレームを付ける方法については、以下にてご確認ください!

Posted by necotoneco